It rains / will rain tomorrow. の違いについて

    Rin

    こんにちは。
    Rinです。

    本日取り上げるのは、
    It rains / will rain tomorrow. の意味の違いについてです。

    「明日、雨が降るでしょう」

    天気予報のアナウンサーが明日の天候について述べるとき、どちらの表現が選ばれるでしょうか?

    A:It rains tomorrow.
    B:It will rain tomorrow.

    答えは、B:It will rain tomorrow.です。

    Rin

    基本的には、
    It rains tomorrow.は不自然であり、容認されない文とされています。

    おそらく、多くの方がBを選ばれたかと思います。
    では、もう一つ質問です。

    It rains tomorrow.

    単純現在(rains)が自然と容認される状況が存在するとしたら、 それはどのような状況でしょうか

    Rin

    単純現在(rains)の意味について深ぼっていきましょう。

    この記事を読み終わる頃には、次の3つの疑問が明らかになります。

    ・It rains / will rain tomorrow. の違いは何か。
    ・なぜ、その違いが生じるのか。
    ・It rains tomorrow. が容認される状況はどのようなものか。


    目次

    単純現在:未来の出来事でさえ、100%の「確信」を表わす

    英語の世界では、

    Rin

    単純現在100% の「確信」を表わすとされます。
    それは、未来の出来事であってもです。

    たとえば、「未来を表わす単純現在」の例としては以下のようなものがあります。

    暦の上で確定した出来事

    Christmas day falls on Thursday this year.

    スケジュールに則った確定した出来事

    HARRY : Why can’t we get through?
    RON : I don’t know. The gateway has sealed itself for some reason.
    [CLOCK CHIMES]
    HARRY : The train leaves at exactly 11:00. We’ve missed it.
                         (Movie, Harry Potter and the Chamber of Secrets)

    不変の出来事

    The sun rises in the east.

    上に示す例からも分かるとおり、
    単純現在を使うということは、

    話し手は、その出来事が「事実になるもの」としての確信していることを意味します。

    降雨(rains / will rain):可変性の高い自然現象

    一般的に、降雨(rain)や積雪(snow)のような自然現象は、
    人間の力ではコントロールすることのできない、状況が激しく移り変わる可変性の高い出来事です。

    Rin

    全知全能の神様か、預言者などでない限り、
    明日の降雨について「確信」を持つことはできません。

    可変性の高い出来事には、「確信」を表わす単純現在(rains/snows)を用いることはできない。
    「確信のなさ」を表わす will が用いられるのはこのため、といえます。


    ・It *rains / will rain tomorrow.


    ・It *snows/ will snow tomorrow.

    一方で、

    Rin

    同じ自然現象でも、太陽や月のような天体の動きの場合には、
    単純現在を用いることができます。

    天体の動きとは、可変性の低い出来事です。
    可変性の低い出来事には、積算データ等を活かし、その出来事生起に対して「確信」を持つことはできる

    ・The sun rises tomorrow at 5:13 a.m.

    ・The eclipse of the moon begins at 11.31 a.m. tomorrow. 

    いずれも、時(5:13 a.m. / 11. 31 a.m.)が明示されているのもポイントです

    It rains tomorrow. が許される環境

    この「確信」の原理を逆手に取れば、
    It rains tomorrow. が容認される環境を想定することができます。

    Rin

    たとえば、
    雨を制御できるような環境の場合です。

    言語学者であるGoodman氏(1973)や吉良文孝氏(2018)は、次のように述べています。

    It rains tomorrow.

    例えば、月面での世界を想定すれば、完全に容認可能となろう。そこでは、天気予報士は天気を予測するのではなく、レバー一つで月面ドームの天候を制御できる状況である。

    Rin

    他にも、
    映画の撮影にて、意図的に雨を降らせるシーンの場合も同様に
    It rains tomorrow.が容認されるでしょうね。

    このような状況下では、降雨は「気まぐれな自然現象」でなく「電車の時刻表と同じ確定した予定」のような可変性の低い出来事です。
    言語学者のGoodman氏(1973)も指摘するように、
    降雨でさえ「自制可能な出来事」へと落とし込めば、現在形を用いることが論理的に正解となる、といえます。

    結び:一語にして、世界の見え方は変わる

    Rin

    「will」という一語の有無によって、
    話し手が世界をどのように捉えているかを読み取ることができます。

    「一語にして、世界の見え方は変わる」

    It will rain tomorrow.
    (明日、雨が降るでしょう)
    ⇒ この場合の「降雨」は可変性の高い自然現象です。

    It rains tomorrow.

    (明日、雨を降らせます)
    ⇒ この場合の「降雨」は可変性の低い出来事です。例えば、月面ドームや映画のワンシーンなどで人工的に雨を降らせられるような状況が想定できます。

    Rin

    後者(rains)であれば、
    子供に虹を見せたいお父さんが、ホースで水を雨のように見立て虹を作るような場面も考えられますね。

    貴重な時間を充て、
    本記事を読んでいただきありがとございました。

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